梅雨時期の住まいで気をつけたい5つのこと
湿気・カビ・雨漏り…「備え」が快適さを左右する
梅雨になると、雨が続き、湿度も高くなりがちです。この時期は住まいにとっても大きな試練の季節。放っておくとカビやダニが発生したり、雨漏りや結露による劣化が進んだりと、トラブルの原因になることもあります。今回は、梅雨の時期に注意すべき住まいのポイントを5つに絞ってご紹介します。
1. 湿気対策は「空気の流れ」がカギ
梅雨の大敵といえば「湿気」。室内の湿度が高くなると、カビやダニの温床になりやすく、体調不良やアレルギーの原因にもなります。
まず重要なのは、風通しを良くすること。雨の日でも1日1回は、対角線上にある窓を開けて空気を入れ替えましょう。雨が吹き込まない程度に少し開けておくだけでも効果があります。
さらにサーキュレーターや換気扇の活用も有効。空気がよどみがちな押入れやクローゼット内は、扉を開けて風を通すよう心がけましょう。
2. カビの発生を防ぐ「掃除のタイミング」
湿度と温度がそろうと、あっという間にカビが広がります。特にお風呂・洗面所・キッチンなどの水まわりは要注意です。
ポイントは、水気を残さないこと。使用後にサッと拭き取り、換気扇をしっかり回しましょう。床や壁の隅など、カビが出やすい場所は週1回を目安にアルコールスプレーやカビ防止剤でお手入れを。
また、エアコン内部のカビも見落としがち。使用前にはフィルター清掃と試運転を行い、内部にカビ臭がないか確認しておくと安心です。
3. 雨漏り・外壁の劣化チェック
雨が多くなる梅雨は、屋根や外壁の不具合が表面化しやすい時期でもあります。
まず、壁や天井にシミや変色がないかチェックしてみてください。普段見落としがちな天井の隅などに雨漏りの兆候が現れることも。
また、ベランダの排水溝の詰まりは、雨水が逆流する原因に。落ち葉やゴミがたまっていないか、こまめに点検・清掃しておきましょう。
4. 結露による木部・建材の劣化防止
湿度が高いと、冷たい窓や壁に結露が発生しやすくなります。この結露がフローリングや窓枠など木部の腐食や変色を招くことも。
対策としては、窓に断熱シートや結露防止フィルムを貼る、または除湿器やエアコンの除湿機能を併用するのが有効です。
特に北側の部屋は日当たりが悪く湿気がこもりがちなので、要注意です。
5. 洗濯物の室内干しは「干し方」がカギ
雨が続くと避けられないのが室内干し。しかし、干し方を間違えると部屋中が湿気だらけに…。
ポイントは、衣類の間隔を空けて風通しよく干すこと。扇風機や除湿器を併用することで、乾燥時間を短縮できます。また、洗濯物の下に新聞紙や除湿シートを置くと湿気を吸ってくれて効果的です。
浴室乾燥機がある場合は、乾燥+換気モードを併用するとよりスムーズに乾きます。
おわりに|早めの対策で、梅雨を快適に
梅雨は日本の気候にとって避けられない季節ですが、ちょっとした工夫と気配りで、住まいを快適に保つことができます。湿気によるダメージは目に見えにくいため、「まだ大丈夫」と油断せず、早め早めの対策を意識して過ごしましょう。
家の状態を気にかけることは、日々の暮らしの質を上げることにつながります。ぜひ、この梅雨も安心・快適に乗り切ってください。